東京都にお住いのOさんからの投稿第2弾です。


日米友好親善の夕べに出席して

今回は、『国際日本の会』の旗揚げとも言える集いでしたが、幸にも、終了後何人かの人からご好評を頂き、幹事団の一人として、ほっとしているというのが正直な気持ちでしょうか。何といっても当夜の白眉は、薩摩琵琶演奏の『敦盛』であり、最高のエンタティンメントでありました。親が子を思う心は、古今、そして東西を問わず共通であり、アメリカのゲストの方々にも、その心は通じたのではないでしょうか。

800年も前の歴史が伝統的な芸術と共に語り継がれているということは、我国文化の誇りでもあり、非常に良い国際交流になったものと確信しております。

国際関係では、こうした民間レベルでの小さい交流の積み重ねが大切であり。かつて、我国が清国や中華民国の留学生を受け入れていた頃、留学生を下宿させていた家が食べ物や着る物等で日本人学生と別け隔てなく扱った場合、その留学生は帰国後『親日』となり、差別的扱いをした場合『反日』となったとも云われております。所詮、人の気持ち等と云うものはそうしたものであり、一国の考え方や方針がこうした個人感情の総和と考えれば私達の様な小さな交流こそが必要なのではないでしょううか。

平成6年11月11日


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